2018年1月17日の日経新聞一面記事より。
75歳や80歳での受け取りも想定しているとのこと。
75歳まで、80歳まで働けということでしょうか?

 

現在、年金をもらわずに受け取りを先延ばしにすると、
先延ばしにした人ごとに0.7%増えるという高すぎる係数が適用になります。
年率8.4%。5年先送りすれば年金が42%増となります。
年金が42%増えた状態が一生続きます。凄いですね。

 

70歳以降はより係数を増やす見込みのようですが、
単純に今の係数で75歳から受け取ると84%増。
80歳から受け取ると126%増。つまり2.26倍に年金が増えます。

 

大丈夫でしょうか?日本政府は本当に払えるのでしょうか?
もしかすると、インフレが徐々に進むと全く問題の無い状況になるかもしれませんね。

 

今、年金の所得代替率は60%程度です。
現役の手取りの6割は年金でもらえる計算です。

 

将来的に所得代替率は40%程度に落ちる見込みですが、
その過程にインフレがあるのは明らかです。

 

だが、もし・・・インフレが起きなかったら・・・
どうするんでしょうか。高齢者にも働いてもらうしかありません。

 

今の日本はどう見ても高齢者優遇社会です。
そりゃそうです。有権者で投票するのは時間のある高齢者です。
インターネット投票を導入すれば、状況は変わるかもしれませんが、
高齢者優遇政策を維持しなければ政権が維持できない可能性もあります。

 

色んな企業や自治体が高齢者の交通費を減額させたり無償化していますが、
幼児や学生を無料にすればよいのに・・・と思います。

 

話がそれてしまいました。

 

きっとこのまま年金受給権は70歳になり、75歳になるのでしょう。
後期高齢者になって初めて年金を受け取れるような感じがします。

 

年金問題は、大勢の興味を引きますが、
本当に危険な社会保障費は年金ではなく医療費と介護費です。

 

注目を引きやすい年金改革もいいのですが、
医療と介護を何とかしないといけません。

 

自己負担は低いままでいいのでしょうか?
そろそろ上げ時であると思います。
高額療養費も一層の自己負担増が求められるのではないでしょうか。

 

自分によい政策は賛成、痛みを伴う政策は反対では、
この国は前に進む事ができません。
お互い様、痛み分け、言葉は違えど世代間が納得できる仕組みを
考える時期が来ているようです。