2019年6月11日(火)表題の件で、
フジテレビ 直撃LIVEグッディ!に解説者として出演しました!
以下、概要と雑感です。
金融庁系の有識者会議である
金融審議会 市場ワーキング・グループの方向所を巡って、
日本中が混乱しています。
というのも、老後は年金だけで暮らせない。
2,000万円の自助努力という名の貯蓄が必要だ!
と書いてあったためです。
この内容は、言って見れば当たり前の内容です。
厚生労働省は10年以上前から、年金の給付水準を
当初の7割から5割に下げる事を明言したうえで、
100年安心プランと言っていました。
今回は、金融行政をつかさどる金融庁系の審議会が
発表した報告に、老後資金不安を煽る内容がありました。
はっきりいってしまえば、iDeCoやつみたてNISAの稼働を上げたい、
金融庁の思惑が透けて見える内容でした。
つまり、金融商品販売の為のエビデンス資料を発表し、
世論を煽る結果となったということです。
ちなみに、関係を表すと
政府・自民党:参議院選挙の前に支持率低下を避けたい
野党:政権をたたく材料が欲しい、左派系政党にはうってつけの争点。
マスコミ:何でもいいので盛り上がる、或いは炎上するネタが欲しい
金融庁:iDeCo、つみたてNISAの稼働を上げたい。年金行政も面倒みましょうか?
厚労省:統計データの問題で、年金どころではない?
となります。
金融関係者が泣いて喜ぶエビデンス資料を金融庁がレポート。
「お前ら、これでiDeCoとつみたてNISAの口座増やしてこい!」
ということです。
このような内容を厚生労働省(年金行政)や総務省(家計調査)が提出するわけはありません。
従って、誰が何のために出したレポートか。
落とし所はどこか、という点を考えて読まねばならないのです。
ちなみに、私どもが設計するライフプランでは、
老後資金は4,000万円以上ないと厳しいのが実態です。
2,000万円で済むならラッキーとさえ言えます。
誰を信じるか?
根拠はあなたの生活費です。
執筆:高橋成壽