金融庁によると2020年12月末時点でのNISA口座数は、一般NISA1221万口座、つみたてNISA302万口座、合計1523万口座となっています。
まだまだ利用が進んでいない印象です。ちなみに、2021年1月末時点でのiDeCo利用者数は185万人ですから、もっと利用が進んでいないようです。
口座が増えていないのには何かしら理由があるはずです。筆者が相談している中でも、口座を解説申し込みしたが、手続き未了という人がちらほらいます。面倒になって途中でやめてしまうのでしょう。
次のハードルは、口座開設したもののどの銘柄に投資すればいいのかわからないという人が多いかもしれません。そもそも投資の組み合わせパターンに正解はありませんから、正解好きの日本人は投資銘柄の選定は難しいだろうと思います。
そこで、筆者が独断と偏見で基準を設けて、証券会社提供の分析ツールを使って、それぞれの視点から投資に値しそうな銘柄20をピックアップしました。
興味のある人は御覧ください。なお、ツールはSBI証券の投資信託パワーサーチを利用しています。https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/powersearch/fundpsearch.do?
- つみたてNISA手数料の低い順銘柄:手数料は安いほどよい!と考える方向け
- つみたてNISA手数料の高い順銘柄:手数料が高くてもリターンも高ければ尚良い!と考える方向け
- つみたてNISAシャープレシオの高い順銘柄:投資効率のよいファンドに投資したい方向け
- つみたてNISA 過去3年の平均リターンが高い順銘柄:過去の実績重視の方向け
- つみたてNISA リスクの低い順銘柄:とりあえずローリスクタイプが好きな方向け
- つみたてNISA リスクの高い順銘柄:ガンガン行こうぜ!ハイリスクハイリターンを狙いたい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 信託報酬の低い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、信託報酬の低いファンドを選びたい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 信託報酬の高い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、信託報酬の高いファンドからリターンの高いファンドを選びたい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 3年平均リターン高い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、過去の実績から銘柄を選びたい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 3年平均リターン低い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、過去の実績から銘柄を選びたい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 シャープレシオの高い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、投資効率の良い商品を選びたい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 リスクの高い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、ハイリスクハイリターンを追求したい方向け
- つみたてNISA モーニングスター五つ星評価 リスクの低い順銘柄:モーニングスターの評価を参考に、ローリスク商品を選びたい方向け
13も資料があると何がいいのかわからないと思います。それぞれ20銘柄ありますから、選ぶのは難しいでしょう。このように、投資商品の選定は基準が定まらないと評価の順序が入れ替わってしまうのです。
理想は、金融庁が評価方法を提示することなのですが、そのような正解がないためできません。つまり、自分なりに納得できる指標を自ら選ぶ必要があるのです。
中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY
S&P500に投資するという推奨がされているようですが、実際にその理由は納得のいくものでしょうか?基準を評価するにも知識が必要になります。評価軸を自分で作りたい場合は、
・証券アナリスト資格を取得し研究する
・誰かのマネで投資して失敗しながら学ぶ
・投資会社で働く
などの方法が考えられます。
投資助言・代理業の免許をもつ会社に相談するのも一案でしょう。ファイナンシャルプランナーは銘柄の推奨ができませんので、FPに銘柄の相談をするのは相談者にとってもFPにとっても時間の無駄になります。
投資は自分の判断で行う。特にネット証券やiDeCo、NISA、つみたてNISAなど、投資のアドバイザーの収益につながらない相談は、どこかに有料で相談するか、本を読み漁って過去の失敗から学ぶしかありません。
失敗から学ぶのが、支出がなく理想ですが、投資がマイナスになると勉強代が高く付きます。投資は余裕資金で行うということも大切です。
皆さん独自の審美眼でご自身の納得性の高い投資先を選んでください。
ファイナンシャルプランナー 高橋成壽